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霞晴レル

僕は、ただ生きていたいだけ…他の誰かにも生きていて欲しいだけ…その言葉を飲み込みながら、あの日から生きてきた。その僕に、君は躊躇わずに聞いた。「私はここにいてもいい?」と。

一人、ふらふらと歩いていた女に、声を掛けたことに始まった自分を見つめる共同生活。自分が、周りが、季節が、環境が、少しずつ何かを変えながら、愛することと生きることを問う。ある時は何気ない日常で、ある時は人生の節目のような場所で。

誰にでも、誰にも言わずに背負った傷があり、誰にでも、誰かに慰めて欲しい傷があることを差し出し続ける物語が、奈良の町を舞台に繰り広げられる。

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